おれたちっていつか何かを失うんかなあ?

おはようございます。宇田です。

https://x.com/41_36_22/status/1960031196911747507

創造的な左翼の賞味期限は 10 年間なんだから、おれたちの頭が錆び付いて他人の権利を害し始める前に、真に独力で守るべきものが我々の人生に現れる前に、おれたちはいくらでも最大限の自由を求める流れに傾倒すべきだ

ここ 3 年くらいで急に世界のことが分かってきて、これは世界の構造を理解した、だとかそういう大それたことでもなんでもなく、単純に自分以外のことを考える余裕が出てきただけなんですけど、そういった自分の実存、いや、そんなおおげさな文脈なんていらないから、あえて普段は使わないようにしている言葉を使うけれども、生き方について、なんというか、流れみたいなものが掴めてきて、そして、その中で、最初にかかげたツイートのようなことを感じるようになってきた。

創造的な左翼の賞味期限。これはなんてことはない、宮崎駿の作った映画の中で一番好きな『風立ちぬ』の劇中で出てくる印象的なセリフをオマージュしただけで、言葉の委細を追ってもそこには何も宿っていない。でも、言わんとしているところは単純で、自由、そして人権というような、大きすぎて、逆説的に徒手空拳でしか向き合えないほど大きな理念に真の意味で感じ入り……理想に奉仕する、もっとも素朴で純粋な左翼として、世界に蔓延る曖昧さや不正義に正直に憤り、それ自体を美的なものとし……どうしても迂遠な言い回しになってしまうのが困る。人権派の理想主義者と書くだけでこの厚み? もっと端的に、それでいて精密に言語化することに挑戦しよう。

課題の優先度に、自身との距離に相関する項を導入しない人間。そうあれる限界が、刻一刻と迫ってきている。徹頭徹尾、そういうことを言いたかったのだと思う。

現況からは想像もできない……というほどに掛け離れてはいないけれども、おれもきっといつか家庭を持つときが来て、あるいは、想像もしたくない、たいへん悲しいことではあるが、親がある種の方向で健康を損ない、まあ、数あるけれども、その類の事象が起こって、まさに今、遠くで失われようとしている大切なものについて、思いを馳せることができなくなるときが来るのだろう。信じられないことだけども、おれの考えることというのは、ホルモンバランスだったり、そういう生理的な状態に極めて強く支配される。そもそもまさにこの私の思考というものが生体を含むネットワーク、素朴には観測不可能であるような要因、もっと言ってしまうならば、内的な絶対者、そういうものから切り離しては論じられない以上、こんなのは疑うことさえナンセンスと切り捨ててしまえるのかもしれないが。それで、話が逸れた。なんだっけ?

そうだった。おれが何から免責されたがったのかと言えば、自身の限界によって、世界に溢れる各種の困難に対してヒューリスティックに順位付けをし、あるいは不公正を見逃し、他者の自由を抑圧することに積極的に加担さえしてしまうことに関してだった。

無限加害性内省野郎というのが、自分をなんらかの種類の悪魔だと思いたがっている人ばかりが暮らす SNS には存在する (ないしは、その存在性が主張されている)。こいつらは、何かにつけて、自分自身は他者に対して加害をしている、申し訳ない、申し訳ない、と繰り返してばかりいて、基本的には、そういうことを主張しながらセックスをしたり、あるいは、しなかったりしている。いや、申し訳ない。今のは確かに形の上では排中律的な言明であるとはいえ、ここで強いてこの言葉を出すことには出さなかった場合以上の影響があり、それどころか当事者諸氏に対してペニスを押し付けるように偏見を押し付ける行為でさえあり、著しく加害的であった。申し訳ない、申し訳ない。とまあ、このような感じである。だいたい、なにかの種類の反射をして、SNS で謝ることでなにか免責されたような気分になるために、副作用のある言明をしている。そういった類のテロリスト、ないしは保護されるべき人か、そうでないかである。

ここに至って、ごく個人的に肝心なことは、おれのこのタイプの、自分が近い将来に他人の抱える困難を真摯に取り扱えなくなるだろう、という予言が、こういう悪質なインフルエンス、露出狂的自傷行為でないことをいかでかしてみなさんに納得させることである。

ところで、それはみなさんにとってはまったく重要ではないので、おれへの宿題とする。

最近やりたいのは、いわゆるステッカー・アートかなあ、と思う。詳しいことはWikipedia の記事でも見ればいいんじゃないか、と思うが (おれは読んでいない)、とにかく、街にステッカーを貼ったりしたい。

あ、あと、関係ないんだけど、読んだ本の記録、これは個人的にずっととっているものだけど、これをブログに再度反映できるようにしたい。

あんまり悲壮な気分じゃないけど。宇田でした。

2025-08-26, 書いた人: 宇田